先日、上棟に立ち会ってきました。残念ながら私の家ではありません・・・。
このお宅は日頃石材等でお世話になっている欧州建材さんの家族の家です。
建てるのは私がいつも木工事をお願いしている大工さん。
現場も私の事務所から歩ける距離ということで住宅の設計前からお話に参加させて頂いております。
常々思う事は建築と庭の設計者は同じ土俵に立ってお互いの立場から見た意見をきちんという事により、その土地は良い空間になるということです。
例えば、建築完了後のご相談ではここには樹木が必要だと思っても排水マスなどがあり、植える事が出来ないという事が往々にしてあります。
その点こちらは建築前からのお話もでき、信頼してくださるお施主さま、信頼できる大工さん、とても素敵な住空間になりそうです。
  
ここは敷地が南北に細長く、南側道路なのでよく遭遇する建築は駐車場が前面に来てその奥に庭があり建物は敷地ぎりぎり北側に持ってくる。
そして間取りは南側にリビングダイニングが配置される。
でも外から丸見えなのでレースのカーテンは常に閉めておく・・・。
しかし、ここのリビングと主庭は北側です。
というのもリビングで過ごす時間帯って何時が一番多いでしょうか?
日光が差し込む時間に毎日リビングでまったり過ごせるのは猫くらいではないでしょうか。
両親や子供たちが過ごす時間は夜がほとんどだと思います。
第一、高温多湿で元々夏をどう涼しく過ごすかを考えられてきた日本では日差しを家に取り込む事より、風が通る家という観点で建てたほうが暮らしやすいのではないかと考えています。
というわけで南北に吐き出し窓で風が通るようにダイニングは南に、人目を気にせずゆっくりできるリビングは道路からは見えない北側になりました。
北側というと皆さん暗いと思いがちですが、以外と日光は入るものです。
ロンドンに行った人がよくイギリスは庭がいいってきくけどロンドン市内は庭なんてないねと言われますが、ロンドンなどの都会はやはり庭はプライベート空間として道路からは見えない奥につくられており、そこで人々はゆっくりします。
まあ、ヨーロッパの都市は建築の方角など考えずに建てられていますが…。
  
ここの住宅完成予定は11月下旬です。
庭工事に入るには良い季節になります。 |